Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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やまのじんせい

山の人生

柳田 国男

Lesen Sie 山の人生 (やまのじんせい) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 116.022 Zeichen · 226 Bildschirme

Aozora Bunko

約のごとくにして翌日往って見ると、餅はなくなり田はよく打ってあったが、大小の田の境もなく一面に打ちのめしてあった。それからも友だちになって、山に行くたびに餅をはたられて困った。その山男がまた彼に向かって、おれは誠によい人間だが、かかアは悪いやつだから見られないように用心せよとたびたび言って聴かせたという話もあって、六七十年前の出来事のように考えられている(『郷土研究』一ノ九、佐々木君、次も同じ)。この地方の昔話の「山はは」は実際怖ろしい。鬼婆・天のじゃくのした仕事が、ここでは皆山ははの所業になっている。

また閉伊郡の六角牛山では、青笹村の某が山に入ってマダの樹の皮を剥いでいると、じっと立って見ていた七尺余りの男があった。おれもすけてやるべとさながら麻を剥ぐようにたちまちにしてもうたくさんになった。それから傍の火にあぶっておいた餅を指ざし、くれというから承知をすると、無遠慮にみな食ってしまった。来年の今ごろもまた来るかと聞く故に、後難を恐れてもう来ないと答えると、そんだら三升の餅をいついつの晩に、お前の家の庭へ出しておいてくれ、一年中のマダの皮を持って往ってやるからというので、これもその通りにして見ると翌年は約束の日の夜中に、庭でどしんと大荷物をおく音がした。