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Japanische Klassiker mit Furigana

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かいじんとしょうねんたんてい

怪人と少年探偵

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪人と少年探偵 (かいじんとしょうねんたんてい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 36.648 Zeichen · 74 Bildschirme

Aozora Bunko

懐中電灯の光は、その顔を、スッと、かすめて、むこうへ、遠ざかっていきました。

そして、二人の守衛の姿が、階段のほうへ、消えていったかとおもうと、へんなことがおこりました。

いまの人形が、かすかに身うごきをしたのです。遠くに小さな電灯が、ついているだけで、あたりは、うすぐらいのですが、たしかに人形は、動いたようです。

それから、もっと、みょうなことが、始まったのです。人形の手が、そっと上のほうへ、あがっていって、目のへんを、なでました。すると、人形の目がパッチリ、開いたではありませんか。目のところだけが、ふたのように開くしかけになっているらしいのです。

その開いた、二つのあなから、のぞいているのは、生きた人間の目でした。パチパチと、まばたきをして、目の玉が、キョロキョロと、動くのです。

人形のからだが、フラフラと、ゆれたかとおもうと、足を高く上げて、そのちん列場の、ひくいかこいを、またぎこし、そのまま、通路を歩いていくではありませんか。

人形が歩くのです。

やがて、人形は、階段を上り始めました。うすぐらい階段を、まるでむ遊病者のように、のぼっていくのです。