Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいじんとしょうねんたんてい

怪人と少年探偵

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪人と少年探偵 (かいじんとしょうねんたんてい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 36.648 Zeichen · 74 Bildschirme

Aozora Bunko

かすかな足音

「おれたちは、なんにも知らねえ。ただのやといにんだよ。首領はとっくに、にげてしまった。おまえさんがたにつかまりっこはねえよ」

うそをいっているようにもみえません。ふたりとも、あまりりこうそうな顔でもありませんから、これがあのすばしっこい怪盗とは、考えられないのです。しかし、もしにげたとすれば、見はりの警官につかまるはずです。まだそんな知らせがないところをみると、どこか家の中に、かくれているのではないでしょうか。

かすかな足音

地下室の水の中では、井上君とポケット小僧が、もう一時間もおよいでいました。およぐといっても、ふつうにおよぐわけではなく、両手でコンクリートの壁にすがって、身を浮かせていればいいのですが、じっとしていては、しずんでしまうので、ときどき、足をうごかさなければなりません。

つめたさに、からだがしびれたようになって、いまにも気をうしないそうです。

「おやっ……、井上さん、聞こえるかい」

とつぜん、ポケット小僧が、はずんだ声でいいました。

「なにが?」

「ほら、足音だよ。上をだれかがあるいているよ。ひとりじゃない。おおぜいの足音だ」

「あっ、そうだね。