Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
あるものは腕を折られ、あるものは首をひきちぎられ、あるものは指をひきちぎられて、見るもむざんなありさまです。
「明智君、なにをする。おい、いけない。よさんか。」
総監と刑事部長とが、声をそろえてどなりつけるのを聞きながして、明智はサッと陳列棚を飛びだすと、また、さいぜんのように老館長のそばへより、その手をにぎって、にこにこと笑っているのです。
「おい、明智君いったい、どうしたというんだ。らんぼうにもほどがあるじゃないか。これは博物館の中でもいちばん貴重な国宝ばかりなんだぞ。」
まっかになっておこった刑事部長は、両手をふりあげて、今にも明智につかみかからんばかりのありさまです。
「ハハハ……。これが国宝だってあなたの目はどこについているんです。よく見てください。今ぼくが折りとった仏像の傷口を、よくしらべてください。」
明智の確信にみちた口調に、刑事部長は、ハッとしたように、仏像に近づいて、その傷口をながめまわしました。
すると、どうでしょう。首をもがれ、手を折られたあとの傷口からは、外見の黒ずんだ古めかしい色あいとは似ても似つかない、まだなまなましい白い木口が、のぞいていたではありませんか。