Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
また、こんなおかしい話もありました。
ある月の美しい晩、上野公園の広っぱにたたずんで、月をながめていた、ひとりの大学生が、ふと気がつくと、足もとの地面に、自分の影が黒々とうつっているのですが、みょうなことに、その影が少しも動かないのです。いくら首をふったり、手を動かしたりしても、影のほうは、じっとしていて身動きもしないのです。
大学生は、だんだんきみが悪くなってきました。影だけが死んでしまって動かないなんて、考えてみればおそろしいことです。もしや自分は気でもちがったのではあるまいかと、もうじっとしていられなくなって、大学生は、いきなり歩きはじめたといいます。
すると、ああ、どうしたというのでしょう、影はやっぱり動かないのです。大学生が、そこから三メートル、五メートルとはなれていっても、影だけは少しも動かず、もとの地面に、よこたわっているのです。
大学生は、あまりのぶきみさに、立ちすくんでしまいました。そして、いくら見まいとしても、きみが悪ければ悪いほど、かえってその影を、じっと見つめないではいられませんでした。
ところが、そうして見つめているうちに、もっとおそろしいことがおこったのです。