Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
しかし、懐中電燈を持っていた人たちは、賊にとびかかるとき、屋根の上に投げだしてしまったので、まっくらな中できゅうにそれをさがすわけにもいきません。ただうろたえるばかりです。
すると、ちょうどそのときでした。屋根の上がとつぜんパッと明るくなったのです。まるで真昼のような光線です。警官たちは、まぶしさに目もくらむばかりでした。
「ああ、探照燈だ!」
だれかが、さもうれしげにさけびました。
いかにもそれは、探照燈の光でした。
見れば洋館の門内に、一台のトラックがとまっていて、その上に小型の探照燈がすえつけられ、二名の作業服を着た技手が、その強い光を屋根の斜面に向けているのでした。
これは、警視庁そなえつけの移動探照燈なのです。
中村係長は、賊が、やみの屋上へ逃げあがったと知ると、すぐさま消防署へ使いを出しましたが、そのとき、もうひとりの警官には、電話で警視庁へ探照燈をもってくることを依頼させたのです。それが今つい、手早く探照燈を付近の電燈線にむすびつけ、屋根の上を照らしはじめたのです。
警官たちは、その真昼のような光の中で、キョロキョロと賊の姿をさがしもとめました。