Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 212.130 Zeichen · 422 Bildschirme
」
「いや、だんなさま、ご心配ご無用です。わたくしは、まんいちのばあいを考えまして、あのときすぐ細工人のほうへ注文をしておきましたのですが、それが、ただ今できあがってまいりました。これがその替え玉でございますよ。」
支配人は、ほこらしげに、重そうな五つのふろしき包みを指さしてみせました。
「ほう、そいつは手まわしがよかったね。だが、その細工人から賊のほうへもれるようなことは……。」
「大じょうぶ。そこはじゅうぶん念をおして、かたく秘密を守らせることにいたしてあります。」
「それじゃ、ひとつ替え玉というものを見せてもらおうか。」
「よろしゅうございます。しかし、もし家の中に賊のまわし者がおりましてはたいへんでございますから、念には念をいれまして……。」
支配人はいいながら、立ちあがって、板戸をひらき、外にだれもいないことをたしかめると、げんじゅうに内がわからかぎをかけるのでした。
そして、主人とふたりがかりで、五つのふろしきをとき、一階ずつに分解された五重の塔をとりだしました。
見れば、床の間に安置してあるものと寸分ちがわない五重の塔が、五つにわかれて、さんぜんとかがやいているのです。