Japanische Klassiker mit Furigana
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きょうふじょう
恐怖城 他5編
佐左木 俊郎
Lesen Sie 恐怖城 他5編 (きょうふじょう) von 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 143.735 Zeichen · 290 Bildschirme
ぼくは知りたいのです。正しいことを知りたいんです。あなたがテロリズムを肯定していて、ある手段として肯定していて、さて、自分がそれを行動する場合に、自分は犠牲になってまでそれを実行するだけの熱の持てることでしょうか? それだけの価値のある手段でしょうか? 自分が犠牲になって……」
「そりゃあ、きみ! それだけの価値があるさ」
賢三郎は真面目に顔を緊張させて言った。
「……たとえばぼくでもいい。ぼくならぼくが一人犠牲になることで、五十人も六十人もの人間の生活を保証することができたら、それでいいじゃないかね。五十人、一家族を平均三人として、百五十人からの人間の生活を保証することができたら……」
「しかし、しかしですね、いまのような場合に旦那がやられたとしたら、あなたはその職工側に対して好意を持つことができますかしら?」
「好意?」
「それは、あなたでなくてもいいんですがね。便宜上あなたを例にして、前の工場主が暴力でやられているのに、その子供なり養子なりがその工場の後継者となった場合に、うまく折り合いがつくでしょうか? かえって、反感から悪い結果になりはしないでしょうか?」