Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
Lesen Sie 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) von 林 芙美子 (はやしふみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 103.349 Zeichen · 207 Bildschirme
「何もしません。これは自分に言いきかせるものなのです。死んでもいゝつもりで話しに来たのです。」
あゝ私はいつも、松田さんの優さしい言葉には参ってしまう。
「どうにもならないんじゃありませんか、別れても、いつ帰えってくるかも知れないひとがあるんです。それに私はとても変質者だから駄目ですの、お金も借りっぱなしでとても苦しく思っていますが、四五日すれば何とかしますから……。」
松田さんは立ちあがると、狂人のようにあわたゞしく梯子を降りて行ってしまった。
夜更け。
島の男の古い手紙を出して読む。
皆、之が嘘だったのかしら、アパートの頭のもげそうな風が吹く。
栓ずれば仏ならねどみな寂しか……。
三月×日
菜の花の金色が、硝子窓から、広い田舎の野原を思い出させてくれた。その花屋の横を折れると、××産園とペンキの看板がかゝっていた。何度も思いあきらめて、結局産婆にでもなってしまおうと思って。たずねて来た千駄木町の××産園。
歪んだ格子を開けると、玄関の三畳に三人許りも女が、炬燵にゴロゴロして居た。
「何なの……。」
「新聞を見て来たんですけど……助手見習生入用ってありましたでしょう。