Japanische Klassiker mit Furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
まず大いそぎで食事をすませ、一郎君は猟銃を肩にかけ、弾丸も十分用意しました。哲雄君は銃がうてないので、武器としてはジャック・ナイフと、木の枝でつくったステッキを持ち、ポケットに麻縄の丸めたのと磁石を入れることを忘れませんでした。お供はいうまでもなく、猟犬のポパイです。ポパイは保君の匂をよく覚えているでしょうから、こういう場合には、たいへん役に立つわけです。
少年二人犬一匹の捜索隊は、やがて森の奥深く入って行きました。小川のへんまでは、いつも水をくみに来る道なので、わけなく進みましたが、そこから先は、まったく道もないしげみの中、どの方角へ行けばよいのか、まるで見当もつきません。
「保クーン!」
二人は声をそろえて、何度も呼んで見ましたが、むろん答のあろうはずもありません。
すると、ポパイが何を感じたのか、一方のしげみの中へグングンと進んで行きます。
「オヤ、ポパイの奴、保君の匂をかぎつけたのかも知れないぜ」
「ウン、そうだね、ついて行って見よう」
二人は両方からおおいかぶさって来る木の枝をわけながら、犬のあとについて進みました。
ポパイはところどころで立ちどまって、しきりと地面をかぎながら、だんだん森の奥へ入って行きます。