Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんたからじま

新宝島

江戸川 乱歩

Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme

Aozora Bunko

夢の国

発砲したのです。

少年たちの目は一せいに、鰐にそそがれました。

「あたった! あたった!」

保君のおどり上るような声。

弾丸は見事に鰐の頭をつらぬいたのです。鰐はガッと口を開いて、大きな体をぐるっと一回転させたかと思うと、そのまま水中に沈んでしまいました。

土人の子供は助かったのです。

夢の国

子供はやっとの思いで岸に泳ぎつく、そこへ木のかげから、土人の女が駈け出して来て、なにか奇妙なさけび声をたてながら、子供をだきしめましたが、子供は岸にはい上ったまま気をうしなったものとみえて、グッタリとしています。

筏の上の三少年は、思いがけぬところに、妙な土人がいたものですから、もしや人食人種ではないかと、うすきみわるく感じましたが、土人の女が、気をうしなった子供を見て、おろおろしている様子が、いかにもかわいそうですし、その女の顔は、土人ながらどこかやさしいところがあって、まさか人食人種の妻とも考えられませんので、ともかく上陸して、その子供を介抱してやろうじゃないかと、相談をきめました。

熱帯樹のしげっている岸に、筏をつけて、三人が上陸しますと、土人の女は、見なれぬ服装の少年たちを見て、やっぱり気味が悪いのか、ちょっと逃げ出しそうにしましたが、だいじな我が子をすてて逃げるわけにも行かないので、そこに立ちすくんだまま