Japanische Klassiker mit Furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
それに、もし危険だと思えばそこから引返せばいいんだからね」
一郎君は言葉をつくして、哲雄君を説きふせようとします。それから、しばらくの間、三人の間に議論がたたかわされましたが、おしまいには、さすがに用心深い哲雄君も、とうとう二人の考えに賛成することになりました。
「それじゃ、行けるところまで行ってみようよ。ほんとうに、同じ場所にじっとしていたって仕方がないんだからね」
それを聞いて、おどり上ったのは保君です。
「バンザーイ! いよいよ探検隊の出発だ。サア、早く用意をして、出かけようよ」
「マアお待ちよ。僕たちはいったいどの方角へ進んだらいいのか、まずそれを極めなけりゃあ。湖水の岸はすっかり岩山でかこまれているんだから、なるべく通りやすい所をさがして、ちゃんと見込みを立ててから出発するんだよ」
一郎君が、はやる保君をおさえるように言いました。
「それには僕に一つ考えがあるよ。筏を造るんだよ。そして、それに乗って湖水を渡るんだ。そうすれば、けわしい山をよじのぼるより、どんなに楽かしれないし、荷物だって、ウンとのせて行けるんだからね。筏をつくる時間を加えたって、かえってその方が早く向岸へ着けるかも知れないぜ。