Japanische Klassiker mit Furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
「ア、ほんとだ。君の顔も見える」
「どっかから、かすかな光がさしているんじゃないかしら」
三人はなんだかひどくうれしいような気がしました。すこしでも光がさしてくるとすれば、洞穴の出口へ近づいたしるしではないでしょうか。
「だんだんはっきり見えて来るよ。君の顔赤いね。ア、哲雄君も真赤な顔してる」
一郎君にいわれて、三人がお互の顔を見ますと、妙に赤い顔をしているではありませんか。あつさに上気していたからでしょうか。いや、どうもそのためではないようです。どこからか赤い光がさしているような感じなのです。
やがて、お互の顔がこまかいところまで見わけられるようになりました。
「オヤ、ごらん。あんなに湯気が立っている。ワーッきれいだなあ」
保君の叫声に、筏のまわりを見ますと、その辺一ぱいに、もうもうと煙のような水蒸気が立ちのぼっていることがわかりました。それも、やはり赤い光に照らされているのか、焔のように不気味に赤く見えるのです。メラメラと一面に火がもえているようです。
「ア、あつい。グラグラわき立っているよ」
哲雄君が水に手を入れようとして、びっくりしてさけびました。