Japanische Klassiker mit Furigana
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しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lesen Sie 新宝島 (しんたからじま) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 99.590 Zeichen · 197 Bildschirme
三人はそれほど船が好きだったのです。広い桟橋に横づけになっている、大小さまざまの汽船が、なんだかなつかしくて仕方がなかったのです。
古めかしい西洋館の建並んだ町つづきに、汽車の駅のような建物があって、その広い待合室には、台湾や、支那の上海などへ旅行する人達が、たくさん集っていて、ガヤガヤと、海の向こうの珍しい町の話などをしているのです。そこを通りぬけますと、すぐにもう青々とした広い海で、その岸にコンクリートの白い道が、目もはるかにズーッとつづいていて、そこへ黒いのや黄色いのや、いろいろの形の船が、横づけになって、日に焼けた船員や水夫達が、行ったり来たりしているのです。
本当は係の人の外は、桟橋へ出てはいけないのですが、三人は子供のことですから、ついそれとも知らず、いつの間にか、大きな汽船の横づけになっている白い道をあるいていました。
海の匂、汽船のペンキの匂、石炭の煙の匂などがゴッチャになって、いかにも港らしいなつかしい匂が、あたりにみちています。全体が真黒で、水に近いところだけ、真赤に塗ってある、まるで高い高い壁のような汽船の横腹、その前を、海軍将校のような金モールの徽章の帽子をかぶった船員が、大きなパイプをくわえて歩いて来るかと思うと、腕に入墨のある西洋人の水夫が、白い水夫帽を横っちょにかぶって、妙