Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lesen Sie 新書太閤記 (しんしょたいこうき) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 197.228 Zeichen · 394 Bildschirme

Aozora Bunko

「そうです。ぜひ、必要です」

光秀は心のうちで、その挙が、決して信長の虚栄心や、思い上がった道楽などではないことを認めているので――自分の心もちをそのまま説明するようにいった。

つねに、派手な共鳴や、機智に富む相槌を、周囲から聞いている信長の耳には、光秀の生真面目な返辞は、もの足らなかった。

「どうだ……いかんか」

「左様なことはございませぬ」

「時機としてはどうだ」

「もっとも時を得ておりましょう」

「そうか」

信長は、自信をつよめた。光秀の才識を、彼ほど認めているものはない。信長には、近代人的な知識もあるとともに、信念のみでは押しきれない難しい政治面の苦衷も充分味わっているので、光秀の才分は、よく彼を賞める秀吉以上熟知しているはずだった。

「そちは、築城学にも、精通しているとかねて聞いた。この任にあたるか」

「いや、御築城の奉行としては、それのみでは足りません」

「足らぬとは」

「築城は、建設です。やはり大きな戦と所存せねばなりません。物と、人力とを、あわせて最高に駆使するには。――ですから、やはり宿将中の重鎮たるおひとをもって、奉行とあそばすべきでしょう」

「たれがよい?」