Japanische Klassiker mit Furigana
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うんめい
日本の文学 3 五重塔・運命
幸田 露伴
Lesen Sie 日本の文学 3 五重塔・運命 (うんめい) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 100.648 Zeichen · 198 Bildschirme
下 弱に施すに能以無畏
他人づらが要らぬ差出た才覚と思わるゝか知らぬが、妹という者持ても見たらば斯も可愛い者であろうかと迷う程いとしゅうてならぬ御前が、眼に見えた艱難の淵に沈むを見ては居られぬ、何私が善根為たがる慾じゃと笑うて気を大きく持がよい、さあ御出と取る手、振り払わば今川流、握り占なば西洋流か、お辰はどちらにもあらざりし無学の所、無類珍重嬉しかりしと珠運後に語りけるが、それも其時は嘘なりしなるべし。
下 弱に施すに能以無畏
コレ吉兵衛、御談義流の御説諭をおれに聞かせるでもなかろう、御気の毒だが道理と命と二つならべてぶんなげの七様、昔は密男拐帯も仕てのけたが、穏当なって姪子を売るのではない養女だか妾だか知らぬが百両で縁を切で呉れろという人に遣る計の事、それをお辰が間夫でもあるか、小間癪れて先の知れぬ所へ行は否だと吼顔かいて逃でも仕そうな様子だから、買手の所へ行く間一寸縛って置たのだ、珠運とかいう二才野郎がどういう続きで何の故障。七、七、静にしろ、一体貴様が分らぬわ、貴様の姪だが貴様と違って宿中での誉者、妙齢になっても白粉一トつ付ず、盆正月にもあらゝ木の下駄一足新規に買おうでもないあのお辰、叔父なればとて常不断能も貴様の無理を忍んで居る