Japanische Klassiker mit Furigana
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せっしょうせき
日本の諸国物語
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の諸国物語 (せっしょうせき) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.040 Zeichen · 158 Bildschirme
瓜子姫子
一
むかし、むかし、おじいさんとおばあさんがありました。ある日おじいさんは山へしば刈りに行きました。おばあさんは川へ洗濯に行きました。おばあさんが川でぼちゃぼちゃ洗濯をしていますと、向こうから大きな瓜が一つ、ぽっかり、ぽっかり、流れて来ました。おばあさんはそれを見て、
「おやおや、まあ。めずらしい大きな瓜だこと、さぞおいしいでしょう。うちへ持って帰って、おじいさんと二人で食べましょう。」
といいいい、つえの先で瓜をかき寄せて、拾い上げて、うちへ持って帰りました。
夕方になると、おじいさんはいつものとおり、しばをしょって山から帰って来ました。おばあさんはにこにこしながら出迎えて、
「おやおや、おじいさん、お帰りかえ。きょうはおじいさんのお好きな、いいものを川で拾って来ましたから、おじいさんと二人で食べましょうと思って、さっきから待っていたのですよ。」
といって、拾って来た瓜を出して見せました。
「ほう、ほう、これはめずらしい大きな瓜だ。さぞおいしいだろう。早く食べたいなあ。」
と、おじいさんはいいました。
そこでおばあさんは、台所から庖丁を持って来て、瓜を二つに割ろうとしますと、瓜はひとりでに中からぽんと割れて、かわいらしい女の子がとび出しました。