Japanische Klassiker mit Furigana
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せっしょうせき
日本の諸国物語
楠山 正雄
Lesen Sie 日本の諸国物語 (せっしょうせき) von 楠山 正雄 (くすやままさお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.040 Zeichen · 158 Bildschirme
「これをしろ、ちょんさん。あれをしろ、ちょんさん。」
と、ちょんさんばかりひどく使いました。いたずらをしても、
「これ、ちょんさん、ここへ来い。ごつん。」
とすぐやられますが、弟の方は、「まんまる入道、ひら入道、せいたか入道、へいがのこ、いっちょうぎりの、ちょうぎりの。」をやっているうちに、くたびれてしまって、おとうさんも小言をいうのが、めんどうくさくなりました。
おかあさんは、「やはりあの子に長い名をつけて、いいことをした。」と思いました。
三
ある日ちょんさんは、お友達といっしょに裏で遊んでいました。するうち、どうかしたはずみで、ちょんさんは井戸に落ちました。
「ちょんさんや、ちょんさんや。ちょんさんやい。」
みんなは口々にこう名前を呼んで、縄を下ろしたり、はしごをかけたりして、やっとちょんさんを助け出しました。
おかあさんは、「やはり、短い名前の子は運が悪いというのは、ほんとうだ。」と思っていました。
それから二三日たって後、子供たちはまた裏で遊んでいました。
ちょんさんの弟は、「ちょんさんの落ちたのは名前が短くって、運が悪いからだ。おれなんかどんなことをしたって落ちやしない。