Japanische Klassiker mit Furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(三)
岡本 綺堂
Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(三) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 201.612 Zeichen · 405 Bildschirme
すぐに戸部の奉行所へ行って、御用の探索で来たことを一応とどけて置いて、半七はそれから何処かの宿屋を探しに出ると、往来でひとりのわかい男に逢った。
「三河町の親分じゃありませんか」と、彼はうす暗いなかで透かしながら声をかけた。
三
半七と松吉も立ちどまった。
「やあ、三五郎か、いいところで逢った。実はどっかへ宿を取って、それからおめえのところへ行こうと思っていたんだ」と、半七は云った。
「そりゃあ丁度ようござんした。松さんもいつも達者で結構だ。まあ、なにしろ往来で話も出来ねえ。そこらまで御案内しましょう」
三五郎は先に立って行った。かれは高輪の弥平という岡っ引の子分で、江戸から出役の与力に付いて、去年から横浜に来ているのであった。江戸にいるときに半七の世話になったこともあるので、かれは今夜久しぶりで出逢った親分と子分を、疎略には扱わなかった。近所の料理屋へ案内して、三五郎はなつかしそうに話し出した。
「どうも皆さんに御無沙汰をして相済みません。ところで、おまえさん達は唯の御見物ですかえ。それとも何かの御用ですかえ」
「まあ、御用半分、遊び半分よ」と、半七は何げなく云った。