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Japanische Klassiker mit Furigana

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はんしちとりものちょう

時代推理小説 半七捕物帳(三)

岡本 綺堂

Lesen Sie 時代推理小説 半七捕物帳(三) (はんしちとりものちょう) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 201.612 Zeichen · 405 Bildschirme

Aozora Bunko

「わたしは決して番屋へ連れて行かれるような覚えはありませんよ。何かのお間違いでしょう」

「強情だな。まあ素直に来いというのに……。ぐずぐずしていると為にならねえぞ」

「だって、親分。むやみにそんなことを云われちゃあ困ります。わたしはこれでも堅気の職人でございます。なるほど、以前は御禁制の手なぐさみなんぞをやったこともありますが、今じゃあ双六の賽ころだって、掴んだことはありません。まったく堅気になったんでございますから、どうかお目こぼしを願います」

「まあ、いいや、そんなことは出るところへ出て云うがいい。なにしろお前に用があるから呼びに来たんだ。おれが呼ぶんじゃねえ、これが呼ぶんだ」

彼の眼の前へつかみ出したのは、かの南京玉であった。それを一と目みると、豊吉はもうなんにも云わないで、すぐに長火鉢の抽斗をあけた。ふだんから忍ばせてある鰹節小刀をその抽斗から取り出して、彼はそれを逆手に持って起ちあがろうとする時、半七のつかんでいる南京玉は、青も緑も白も一度にみだれて彼の真向へさっと飛んで来た。

眼つぶしを食って怯むところへ、半七は透かさず飛び込んでその刃物をたたき落とした。