Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちえのいちたろう

智恵の一太郎

江戸川 乱歩

Lesen Sie 智恵の一太郎 (ちえのいちたろう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 67.333 Zeichen · 134 Bildschirme

Aozora Bunko

魔法眼鏡

そこへイカのからだについている発光バクテリヤを、ぬりつけるのだよ。

そのやり方は、針金の先で、イカのよく光っている所を、そっとこすって、バクテリヤのかたまりを、すくい取り、それを卵の表面にぬりつけるのだ。何度も同じことをくり返して、なるべくたくさんのバクテリヤをぬりつけるのだ。

そうして、その入れものに蓋をして、やはり冷たい所へ数時間おいておくと、ぶよぶよした卵の表面全体が、発光バクテリヤで一ぱいになって、青白く光り出す。鹽水と卵のまじった汁を養分にして、バクテリヤが非常な早さで繁殖するからだよ。

もっとも、このやり方では、間もなく光がうすれて、やがて消えてしまうが、ここにあるゼラチン膜のバクテリヤ・ランプは、そうじゃない。五日でも、六日でも、やり方によっては、数箇月だって、光りつづけるのだよ。しかし、この方はなかなかむずかしいから、まず今言った、やさしい方の実験をしてみるんだね」

高橋さんは話しおわって、一太郎君の嬉しそうな顔をさも満足げに眺めるのでした。

魔法眼鏡

あしたは秋季皇霊祭という、九月二十三日の夜、一太郎君はお父さまのお許しを受けて、近所の大学生の高橋さんのお家へ遊びに行きました。