Japanische Klassiker mit Furigana
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しょくぶつき
植物記
牧野 富太郎
Lesen Sie 植物記 (しょくぶつき) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 165.848 Zeichen · 327 Bildschirme
これはその包むが如き花弁の開くときポッと音がする様に想わるる迷誤より来ったる説で、実際には決して音はしません。またある人はそれは開花に際し花弁のすれ合う音だと言うけれども全く牽強附会の説であります。花は蕚と花弁とを併有するが、蕚片と花弁とはその境界が判然しません。外部の四片は勿論蕚片であり、内部のものは花弁であります。花弁はその数がすこぶる多く、二十枚位あり長楕円形で内にかかえ、かつ縦に皺があります。蕚片は花弁より短くかつ早く散落します。
雄蘂は多数ありて放大せる花床すなわち花托の下に多数相生じ黄色を呈し、葯の上部は棍棒状の附飾物となって居ます。
子房は、数が多く個々倒円錐形の大形花床すなわち花托(蓮房もしくは蜂※(「穴かんむり/果」、第3水準1-89-51)と称する)の上平面の凹処に陥在し、卵円形で中に一個の卵子(誤称の胚珠)がある。この卵子は後に種子となる。そしてその背部に一個の小き突起がある。この子房には各一個の極めて短き花柱があって、この花柱は花托の表面に出て現われて居る。その花柱の末端に柱頭があって楯形をなして居ます。花がすんだあとこの子房は日を逐うて段々大きくなりて生長し、遂に楕円形の堅い果実をなすときその海綿質の花床(花托)も一層増大して、その状宛かも蜂のに蜂の子が居るような様をなして居る