Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しょくぶつき

植物記

牧野 富太郎

Lesen Sie 植物記 (しょくぶつき) von 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 165.848 Zeichen · 327 Bildschirme

Aozora Bunko

そうシミ(紙魚、一名衣魚)を悪く言うナイ

最近播州で見付けた夫婦梅、一名双子梅はその実が二個聯合して熟するが、しかしその仁すなわち核は別々になっている。

そうシミ(紙魚、一名衣魚)を悪く言うナイ

何んでも書物を蠹害するという事をシミが一手に引受けているのは可愛想だと私は聊かシミに同情している。ただもうシミ一つを目の敵のように言うのはチト非道過ぎはしないかと思う。書物の害虫と言えばいつでもシミ独りが登場して、やあシミの巣だとかシミの何んだとか言って時には紙魚繁昌記などと書物の題簽までを賑わす名とも成り、名誉と言えば名誉だともいえない事はないでもないが、そう悪口ばかり浴せ掛けられては堪ったもんではない。

しかしシミもちっとも善くはない。書物の表紙やら小口などを穢くしたりするから困り者の一つではあるが、それよりはもっと書物を害するヤツがいるに関らず誰れもが一向その名さえ言わぬのは片手落ちというもんだ。そいつに比べるとまあシミは舐める程度で罪が軽いヤ。

アノ書物へ矢鱈に孔を明けて喰い通して行くヤツは決してシミではない。これは甲虫の一種でその成虫は長サ三粍有るか無いか位な栗色をした小さいヤツである。