Japanische Klassiker mit Furigana
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
Lesen Sie 楽聖物語 (がくせいものがたり) von 野村 あらえびす (のむらあらえびす) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 193.667 Zeichen · 381 Bildschirme
それは夢と、現実と、詩と生活との快き交錯であり、大人から見る子供の世界のなつかしさである。コルトー(ビクター七一四七―八)とギーゼキング(コロムビアJ八七二八、J五五六三)のがあるが、ここでも私はコルトーの持っている非凡の詩情と童心に与する。ギーゼキングは巧みではあり、驚くべきではあるが、いかにも冷たく素気なく、ピアノ弾きのピアノ曲らしい。
「版画」は「塔」と「グラナダの夕」と「雨の庭」の三曲から成っている。この風物を日本の木版風に考えた印象であろう。「グラナダの夕」には一九〇三年この曲の初演をしたという老ピアニストのリカルド・ヴィニエスのひいたレコードがあるのは嬉しい(コロムビアJ七七四七)。しかし単に聴くためには若いギーゼキングの方がよかろう(コロムビアJ八五三九)。
「雨の庭」はモイセイヴィツチが得意で、電気以前のレコードにもあり、日本へ来たときもしばしば弾き、新しいレコードも入っている(ビクターJD一六一〇)。しかし、演奏はやはりギーゼキングに一歩を輸するだろう(コロムビアJ五六三九)。この曲の描いた降りそそぐ雨と、その晴れ行く庭の風情は言語に絶する美しさだ。