Japanische Klassiker mit Furigana
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いんじゅうトリステサ
橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇 (いんじゅうトリステサ) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 154.788 Zeichen · 299 Bildschirme
したがって、今書こうとする私のこの手記も、やはりそうした種類のものと同一視されるのは、やむを得ないであろうと私自身も考える。
が、私は、今日までもそうした哀れな死刑囚どもの儚くいた文書の上に、いかに大いなる軽蔑と嘲笑とを投げ与えていたものであろうか。最後に至って哀訴歎願したり、自己の犯した罪をごまかそうと※(「足へん+宛」、第3水準1-92-36)き苦しむくらいならば、なぜ初めからそんな罪を犯したのだ! と大喝したいくらい、唾棄せんばかりの憎悪を感じていたものであった。しかもその私が――そうした文書に唾棄せんばかりの憎悪を催し、軽蔑を感じていた私が、そして自己の犯した罪を微塵だに後悔してもいなければ、また犯した罪に対して与えられるであろう刑罰を恐れてもいない私が、そうした亜流の懺悔書と同一視されるであろう危険を冒しつつも、なお最後に与えられた機会を利用して、ペンと紙とを執ろうとするのは何故か?
率直に言おう。もう一度、ハッキリと言わせてもらおう。私は決して、裁判官や民衆の同情や憐憫なぞを買おうとしているのではない。いわんや、これによって自己の犯した罪を歪曲したり、弁護しようとしているわけでは毛頭もないのだ。