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Japanische Klassiker mit Furigana

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いんじゅうトリステサ

橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇

橘 外男

Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 人獣妖婚譚篇 (いんじゅうトリステサ) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 154.788 Zeichen · 299 Bildschirme

Aozora Bunko

犬の大家はいつもいつも確かなことは教えて下さらないけれど、今度だけは千に一度の大手柄だと思っております。

ついでのことにもう一つの悲哀の方も何とか処分の方法を教えて下されば、これに越したことはないのだけれど、この方だけはさすがの大家にも知恵がないらしいのだから心細いわね。何とか早く妙案を出して頂戴! さもないともう私元も子もなくして逃げ出してしまうかも知れないのよ。あの青脹れた鈍感な顔を見ているだけでも、この頃は息が詰りそうなのよ。その鈍感が私の顔を見るたびに何か謝りたそうに怯ず怯ずしているから噴飯ものよ。ともかくあの手この手はもうあんな鈍感には効かないの。莫迦もあそこまで屈従を心得ていれば天下無敵ね。どんな手を用いても蛙の顔に水なんだから策の用いるものがないのよ。

一匹の悲哀だけを救って下さっても駄目なのよ。それをようく念頭においといて頂戴!

死んでくれと祈る人にはお金が唸るほどあって、共白髪の末までもと祈る人には金はなし……なぞとそんな安っぽい同情を並べてないで、早くいい知恵を出して頂戴! それが私には一刻二刻を争う重大事なのよ。……例によって愚痴を少々……あんまり貴方がウケにはいってるらしいから。