Japanische Klassiker mit Furigana
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たなださいばんちょうのかいし
橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇
橘 外男
Lesen Sie 橘外男ワンダーランド 怪談・心霊篇 (たなださいばんちょうのかいし) von 橘 外男 (たちばなそとお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.181 Zeichen · 219 Bildschirme
そして、そのとおりなのです。
ですからその時も、私自身、そう思いました。こんなに熱情は、私のからだの中を駈けめぐりながら、なぜもう一歩というところで私には、男らしく踏み込む気力が、ないのだろうか? そのただ老人臭く、自制心ばかりが湧いてきて! おそらくそれは、私の親が私のこととなると人一倍ヤカマシクてユーゴのどんな名流であろうとも、九州の片田舎に住む混血児の娘との結婚なぞを、許してくれるはずがないという諦めが、私の心のどこかに巣食っていたからかも知れません。それ以上の無責任なことをいって、相手を不幸に陥れまいとするばかりの警戒心が、絶えず私の心の中一杯に、とぐろを巻いていたせいかも知れません。ともかく小さい時から親に可愛がられ抜いて、我儘なくせに人一倍気が弱くて優柔不断な私には、もうそれ以上に踏み出すことが、どうしてもできなかったのです。そのくせ、自分ながら物足らぬ自分の性格に腹が立って、ぼんやりと突っ立っていたのです。
そして私は一体、スパセニアが好きなのかジーナの方が好きなのか? またもやわからなくなってきましたが、今思えばもしあの時、もっともっと突っ込んで、私が自分の意志を表明してさえいたら、あるいはこんな惨劇も起らなかったのではなかろうか、という気がしてなりません。