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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶそうせるしがい

武装せる市街

黒島 伝治

Lesen Sie 武装せる市街 (ぶそうせるしがい) von 黒島 伝治 (くろしまでんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 115.959 Zeichen · 234 Bildschirme

Aozora Bunko

新しいドンスの支那服でも中津が着ると、ホコリにまみれて汚れているように見える。

何故、こんな男に睨みがきくのか、幹太郎は、一寸解せなかった。彼は、土匪にさらわれた日本人の※票(金を取るために捕えて行く人質)を取りかえして来たことも一度や二度できかない。敵に対する残忍なやり方では、多くの話種を持っていた。

幹太郎の二人の妹は、中津が帰ると、チンバ、チンバと、おかしそうに笑いながら、家の中をぴん/\はねとんだ。

中津が外から声をかけて門のかんぬきをボーイの王錦華にはずさして、中庭の飛び石を、ひょこひょこやって来る時、窓からそれを見て、やはり、チンバ、チンバと、ぴんぴんはねて笑った。中津は、それをきいても、にこ/\していた。

「ねえ、おじちゃん、どうしてそんな脚でいくらでも人を斬ったり、はつッたりすることが出来るの?」

とうとうある日、俊は相手の気持を損じやしないか、顔色を見い見い、茶目らしい話しッぷりで切り出した。

「斬るんはこの脚じゃねえぞ、ピストルも刀も、この手だ。この手が使うんだ。」

だぶ/\の支那服の袖から、太短かい指を持った毛深い腕がのぞいていた。