Japanische Klassiker mit Furigana
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わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme
この間も話したように、古河の鉱業をやめさせてもらうより外におれたちの救われる道はない。その運動を助けに来て下さったのだ」と声だかに教えるのだった。
野口のそうした様子をながめて記者たちのささやき合うのが聴えた。
「たいした気勢だ、すこし煽動しようものなら、蓆旗を押したてそうな勢じゃないか」
「そうさ、あの熱と気合になら、衆人も動く」
昼食後は越名沼を枯葦のあいだにながめつつ、三鴨村へ出て被害地を一巡し、ふたたび一文の渡しの仮橋から大島村を経て、西谷田村へたどりついた。神明西の昨秋の大破堤の跡にたたずむうちに、冬の日は幕を下すように暮れ落ちてたがいの顔も見分けがたくなった。
その夜は同村西岡の荒井嘉平の家に投ずることになったが、聞きつたえて近傍の村々から集ってくるもの八十余人に及んで、大きな構えの荒井の家も縁側まですし詰だった。例によって正造は一行の人々を紹介し、一場の説話を試みた。なかに次の言葉があった。
「鉱毒の害に怒らざるものは、彼の三国の干渉に唯々諾々と服従するものと精神に於て相似ている。諸君の村の有力者のなかにも、まだまだ無関心のものが多いときいているが、この無関心は無知からくる無関心とちがって、道義心の欠乏である。