Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
わたらせがわ
渡良瀬川
大鹿 卓
Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme
そうして先刻電報を一瞥するまで、或はという希望を繋いでいたのである。それだけに落胆も大きかった。しかしその落胆は周囲のものに見せられなかった。
「今度の命令でも、やはり駄目ですか。鉱毒は流れますか、やはりわれわれは救われないのでしょうか」横塚がそういって膝を乗りだし、その若い顔をひたむきな危惧に引きつらせているのを見ると、
「政府は二度までも被害民を欺いてきた。われわれは身をもってその事実を教えられた。だとすれば今後もまずそうと思わねばならん。こんな中途半端なことで運動をやめたら、この渡良瀬川沿岸は滅亡する。いつも口癖にしていう通りだ。われわれは目的を貫徹するまでは鉱業停止の叫びはやめられない」
正造は語気するどく、憑かれたような調子で説きつけた。燈下の下で眼がひかり、額に脂汗がういていた。正造は大きな掌でつるりと顔をなでて、
「こういうといかにも頑固で狭量のようだが、そうではない。人間の精神は決して大きなものじゃないので、これを広くしたら稀薄になって力が弱くなってしまう。狭くてようやく堅固でいられる。狭量だろうが、頑固だろうが、われわれは堅い精神で目的を貫く、一もって貫く以外に道はない」