Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

わたらせがわ

渡良瀬川

大鹿 卓

Lesen Sie 渡良瀬川 (わたらせがわ) von 大鹿 卓 (おおしかたく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 280.528 Zeichen · 557 Bildschirme

Aozora Bunko

栗原は飛駒の影山謙斎などが対策を練って、それに対抗するために投票の前日飛駒の有権者たちを閑馬村へ連れて来て、それぞれ親戚その他へ泊りこませることにした。それでもなお尻ごみしている者に対しては閑馬の有志が、馬を駆って二里三里の山道を一々かりだしに行った。

こうした大人たちの熱狂は子供にもいつか感染した。栗原の一子彦三郎なども小学校の作文に、「田中正造君を推薦する辞」を書いて、校長の叱責を喰うたりしたが、いよいよ投票日の二月十五日の朝にはまた、彼は未明のうちに五寸口の花火の筒を作男に担がせて裏山へ登った。それを松の大木に縛りつけ、倍量の火薬を仕掛け襤褸をつめこんで打ちあげた。地響きとともに凄じい爆音が暁闇をつんざいて轟いた。さすがに未だ子供である。彦三郎はその大砲のような豪壮さが愉快でたまらない。つづけて三発打ちあげて、それでもなお名残惜しそうに家へ戻った。村の気勢を示すつもりでやったことだが、祖父や影山などの老人連から危いことをするといってきつく叱られた。そこで彼は、今後は村の少年仲間を集めて蔵から小銃を持ちだし、道傍に標的をつくって射撃の練習をはじめた。