Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme

Aozora Bunko

19 怪力

「必ず、この附近に、何かの手懸りが残っているはずだ。それを探しあてないうちは、われわれは、いつまでも、ここから引上げない決心だ。さあ、しっかり探してくれ」

課長は、聞くのもいたましい声で、そう叫んだのであった。

「よろしい、やりましょう」

部下は、そう答えて、課長の前を散った。篝火が点ぜられ、現場附近は、更に明かるくなった。捜査のため、右往左往する人々の顔が、その篝火をうけて、鬼のように、赤く見えた。

このとき佐々刑事は、懐中電灯を照らして、自動車の落ちた崖のすぐ下のところを、しきりに探していた。

「この辺に、足跡がついていなければならぬはずだが……」

と、彼は、ていねいに、崖下を、しらべて歩いた。

「こうあたまを使うのだったら、ライスカレーを、うんとたべてくるんだったのに……」

あたまのよくなるライスカレーのことを、佐々刑事は、思い出して、うらめしくなった。

そのとき、佐々刑事の進んでいく方角から、反対にこっちへ歩いて来る一人の警官があった。彼は夢中になって、崖下を照らしている佐々刑事の姿を、様子ありげに、じろじろと見ていたが、やがてあたりを振りかえり、足早に佐々の側へ近づき、