Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
60 追撃
丸木艇と蟻田艇の一騎打はつづいた。
だが、勝負はなかなかつかない。
丸木艇が、怪力線をうちかけると、蟻田艇は、遮蔽網でふせぐ。また、蟻田艇が、ガス砲弾をぶっぱなすと、丸木艇は、たくみにこれをかわして逃げてしまう。
まるで巴のように、敵味方は、ぐるぐると、うちつ、うたれつ、上になり下になり、追いつ、追われつ、死闘をくりかえした。だが、勝負はつかない。
「博士、丸木艇に、一つもガス弾が、あたらないのですが……」
と、新田先生が、ついに悲鳴に似たような声をあげた。
「あたらぬとはおかしい。おちついて、一発必中と、よくねらえ」
「はい」
大空艇は、またもや空中に反転して、丸木ののった宇宙艇を追う。
「あっ、丸木が、窓からのぞいて、こっちを見ていますよ」
千二が叫んだ。
「え、どこに。どの窓か」
博士は、テレビジョンをつけた。配電盤上に、雑誌をひろげたくらいの四角な映写幕が、みどり色に光り出し、丸木艇をうつし出す。
「一ばん、あたまのところです。うす桃色に光っている窓から、丸木がのぞいています」
博士は、テレビジョンの倍率をたかめて、しきりに映写幕にうつる像を大きくしていく。