Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
こわれたコンクリートや石塊やが、ごつごつとつき出ていて、その上に足をふみしめ、手でつかまりながら、下りて行くのであるから、なかなか大変なことだった。だが、豆電灯がついているので助った。
少し行くと、ちゃんとした階段のところへ出た。
(階段だ!)
その階段には、先生は見覚えがあった。上から下りて来て、急に右へまがる階段である。それは博士が秘密にしていたあの部屋の階段であったのだ。
(ほう、こんなところにつづいていたのか)
と、新田先生は、うれしいおどろきに、目をまるくした。階段の下には一体何がある?
地下階段のまん中に立って、新田先生は、ずっと前のことを思い出した。
それは、蟻田博士の留守の時、千二少年と二人して、この地下階段を下りて行ったことがあった。その時、この下で何だか、えたいの知れない生物を見たおぼえがある。
その時、一しょにいた千二少年は、今はここにいない。
どうなったであろう、千二少年は?
少年はこの前、この同じところで怪人丸木のため、さらわれてしまったのであった。どうしたのだろう。千二少年は? 無事で生きておればいいが、死んだのではなかろうか。