Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
その中には一台のロケットの姿があった。丸木は言った。
「ふふん、こんなロケットなら一ひねりで片附くわ」
怪人丸木は、箱の中に映っているロケットを睨んでいる。そのロケットは、アメリカのピート大尉の乗っているものであった。
「おい、宇宙艇司令所!」
と、丸木は電話を、別のところへかけた。
「はい、宇宙艇司令所です」
返事があった。
「すぐ一隻を、宇宙へ飛ばすのだ。そうして、ピート大尉のロケットを追撃するのだ。そのロケットの位置は……」
と、怪人丸木は、訳のわからぬ符号をしゃべって、ロケットの位置を知らせ、
「すぐ、そのピート機をやっつけてしまえ!」
火星へ飛ぶロケットを撃落せという命令である。もしもこのまま火星へ着かせたなら、それは丸木の手落ということになるのであった。だから、そういう人間のロケットは、すぐにやっつけてしまわねばならない。
怪人丸木の命令一下、間もなく真暗な宇宙において、すさまじい惨劇が起った。ピート大尉のロケットが、白いガスを吐きながら、真一文字に、ぐんぐんと進んでいくところは、まことに勇ましいものがあったが、そのうち、後から、異様な形をした大きな宇宙艇が現れた。