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Japanische Klassiker mit Furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme

Aozora Bunko

むかし、この火星へアリタ博士というのがやって来たが、彼などは、なかなかすぐれた頭を持っていた。ああいう連中に見せたら、後がよくない」

「ですがペペ王、モロー彗星は、あと十日ぐらいして地球を粉々にこわしてしまうのですよ。ですから、たとえ宇宙艇を人間に見せたところで、あと十日では、そのうちの一台だって作り上げられませんよ。心配は御無用です」

丸木は、落着き払って言った。

「ふん、まあ、せいぜい気をつけてくれ」

と、ペペ王はようやく折れた。

「で、その占領された宇宙艇は、この後どうなさるのですか」

と、今度は丸木がたずねた。

「うん、仕方がない。中にいる火星人には気の毒だが、宇宙艇ごと、粘液で、とかしてしまうつもりだ」

と、ペペ王は放言した。

50 連合脱出隊

中天にかかる恐怖の星モロー彗星は、日ごとに大きくなり、光力を強めていった。

もうそのころには、夜間だけではなく白昼でさえも、モロー彗星が空に浮かんで見えるのだった。

夜になると、モロー彗星は、にわかにらんらんと輝き出すのであった。その大きさは、もう月の半分ぐらいになった。月が空に二つ、かかっているようにも見える。