Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
ごうん、ごうん、ごうん。
ぱかっ、ぱかっ。
弾丸は、おもしろいほど火星人の胴中にあたる。そうして黄いろいけむりがむくむくと出て来る。
火星人はそのけむりにおどろく。
ひゅう、ひゅう、ひゅう。
ぷく、ぷく、ぷく。
妙な声を出して、火星人たちがさわいでいるうちに、あっちでもこっちでも、しゅうっ、しゅうっと音がして、火星人のかぶっている固い胴が、湯気のようにとけてしまうのであった。
どたり、どたりと火星人たちは、黄いろいけむりに包まれ、大地の上にころがる。
けむりが少し消えて来ると、その下に、火星人は、たこのひもののように、赤黒い体を小さくちぢめて、固くなっているのであった。
火星人のかぶっていたあの固い胴は、地球の空気の圧力に対して、よわい体を持った火星人が、その圧力を防ぐためだった。その防圧胴が、蟻田博士発見の十号ガスのため、とろとろととけて、湯気のように蒸発してしまうものだから、火星人は赤はだかの上に、地球の空気の強い圧力を受けて、一たまりもなく押しつぶされてしまうのであった。
何という痛快な出来事であろうか。
「博士、すばらしいですなあ。これこの通りに火星人のやつ、みんな死んでしまいました」