Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
博士は、また速度をあげた。エンジンの音が、にわかに大きくなった。
そのとき、空が急に暗くなってきた。星がダイヤモンドのようにきらめきだした。
「先生、どうしたのでしょうか。日が暮れだしたのか、急に真暗になりましたよ」
千二が、驚いて、叫んだ。
「ふん、おかしいね。日が暮れたのにしては、おかしい。下を見ると、あのとおり、地球は、まぶしく太陽の下に光っている。なにしろ太陽も、ちゃんと、ああして空に輝いているのだからねえ」
「先生、どうしたのでしょうか、これは……」
「さあ、おかしいねえ。ここは太陽の下にいながら日が暮れ、地球の上は、ぎらぎら光って、真昼なんだ」
二人が、そんなことを言いあっていると、博士が、
「お前たちは、なにを、ばかなことを言っているのか」
「は、あまり、ふしぎですから……。まさか、まだ成層圏へ来たわけでもないでしょうと思いますから……」
「なにを言っとるか。もう、われわれは成層圏の中にいるのだ。成層圏にはいったればこそ、夕暮みたいな景色になったのだ」
「えっ、もう成層圏へ来ていたのですか。たいへん早いですなあ」
先生は、びっくりした。
「先生、成層圏て、なんのことですか」