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Japanische Klassiker mit Furigana

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かせいへいだん

火星兵団

海野 十三

Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme

Aozora Bunko

「えっ、なんでしょう、今おっしゃったことは?……」

「これが通じないかなあ。つまり、人間は死んでしまえば、そのあとにはもう用事もなくなるし、たずねてくる者もない。そこで、死んでからゆっくり悲しめばいいし、また休んだり楽をしたりすればいい。生きている間に、悲しんだり楽をしようとしたりするのは、大まちがいというものだ。生きている間は、そんなことは後まわしにして、どんどん働くのだ。生きているうちにやる仕事は、たくさん残っている」

と、博士は、青年のような元気で言った。

65 二つの月

大空艇は、ついに火星の領空に達した。

「着陸の用意だ」

と、博士はひとりでいそがしい。

火星のロロ公爵とルル公爵は、にわかに元気づいたようである。

「おい、新田と千二君。お前たちに、これをわたしておく」

と、博士は二人を呼んだ。

二人が博士の側へいってみると、そこには、潜水服についている潜水かぶとのような形のものが三個、床の上におかれてあった。

「博士、これは何ですか」

と、千二は、不思議な顔。

「これを頭にかぶるのじゃ。いや、まだ今からかぶらなくてもいいが、大空艇が火星に着陸し、いよいよ火星の地面の上を歩く時には、これをかぶるのじゃ。