Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
そうして、木の幹の間や岩のかげから、あたまだけを出して、こっちをじろじろと見ている。
「先生、こっちが勝ったようですね」
と、千二は、先生に声をかけた。
ところが、先生のへんじがない。
「先生。おや、先生は、どこへいったかな」
千二は、びっくりして、あたりを、きょろきょろとみまわした。
さあたいへん。先生の姿は、そこになかった。先生の姿だけではなく、博士の姿もないのだ。見えるのは、前面からこっちをにらんでいる十数人の火星兵のあたまばっかり……。
「あれっ、先生も博士も、どこへいってしまったんだろうな」
千二は、急に心ぼそくなってしまった。これは一体どうしたというんだろう。
69 まきつく触手
千二は、わすれられたように、ひとりぼっちになってしまったが、博士と先生とは、どうしたのであろうか。
新田先生は、ふき矢をもって火星兵とたたかうことに一生けんめいだった。
なにしろ、火星兵は、新田先生が一等つよい敵だと思ったので、これをたおせばいいと思い、先生をめがけて、さかんにせめたてたのである。
そこで先生は、千二のことを気づかっているひまがなくなった。
ふき矢をこめてはふき、こめてはふき、いきのつづくかぎり向かって来る火星兵をなぎたおした。