Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
やがて硝煙は、風にふかれて、ペペ山の方へ、うごいていった。
煙のはれ間から、岡が見えて来た。岡の形は、全くかわっていた。
岡の上には、何があったか。
そこには、見るもむざんに掘りかえされた、弾のあとがあるだけであった。もちろん丸木のすがたは、どこにも見えなかったし、彼の大きなむぎわら帽子の焼けこげのきれ一つおちてはいなかった。
丸木のからだ全体が、消えてなくなったのである。大英雄と自らうぬぼれ、我こそは火星王であるぞと、大きなことを言った彼、丸木も、ついに煙となりはてて、あとには、何のしるしものこさなかったようであった。
アグラスは、そこで全軍に命じて、どっと、ときのこえをあげさせた。
72 大団円
丸木が、ついに、あわれな最期をとげたことは、火星国の王城にも、すぐわかった。新王ロロは、そのありさまを、テレビジョンで、すっかり見ていたのだ。
そこで、ロロ王のつかいが、洞窟へ来た。
そのつかいの者は言った。
「丸木は、とうとうあわれな最期をとげてしまいました。そうして火星国は、新王ロロのもとに、すっかりおさまりました。どうか、御安心のうえ、これからすぐさま、王城へおいで下さい。