Japanische Klassiker mit Furigana
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かせいへいだん
火星兵団
海野 十三
Lesen Sie 火星兵団 (かせいへいだん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 307.889 Zeichen · 618 Bildschirme
ちょっと見ると、老人だか若いのか、わからない。
「やあ、どうも待たせましたね」
「はあ、あなたは一体どなたで……」
「私が大江山警視です」
「はあ、あなたが大江山さんですか。これはとんだ失礼をいたしました」
警視庁のいかめしいお役人といえば、さぞかし金ピカの服に、サーベルをがちゃがちゃさせていると思っていたのに、これはまた、たいへんくだけた姿、くだけた物腰だった。新田先生は、正直にそのことを言ってお詫びすると、課長は笑って、
「いや、皆さんがそう思っとるので、困りものですよ。警視庁の役人は、善良な市民諸君のため、悪い者をおさえるのが役目なんです。悪い者に対しては容赦しませんから、こわい顔をしますが、善良な市民諸君に対しては、親類のように思って接しています。実際の役柄から言って、そうなんですからね。子供たちには、それがよくわかると見え、おまわりさんと言って慕ってくれます。大人の人には、まだよくわかってもらえないようで、残念ですがね」
と言い、光のある自分の頭をつるりとなでた。
「大江山さん、私の元の教え子の千二少年のことでうかがったのですが、千二少年は殺人共犯者となっていますが、彼はそんなことをするような生徒ではありません。