Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
てりはきょうげん
照葉狂言
泉 鏡花
Lesen Sie 照葉狂言 (てりはきょうげん) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.730 Zeichen · 100 Bildschirme
ハヤ実に……誠に、何も何も、それを怨むのじゃありやせぬけれど、いつまで経ってもこいつの憎いは忘れられませぬ。因って、お宮様の段にしがらんで、流れずに残っていたのを、細い処は焼いてしもうたが、これだけは残しておいて、腹の立つ時は見ています。」
それを楓の知ることか。われは聞くに堪えざれば、冷かに去らむとせしが、この継母に、その女のこと、なつかしきわが姉上のこと問わむと思いたれば堪えて彳む。
「そして何か、今あんたは隣に勤めていなさるのかな。」
軽んじ賤むる色はその面に出でたれど、われは逆らわで頷きぬ。かの人の継母なれば、心からわれも渠に対しては威なきものとなれるなるべし。
「うう、何、それでも結構じゃ。口すぎさえ出来れば、なあ、あんた。」
ただ微笑みて見せぬ。姉上のこと疾く語らずや、と思うのみ。
「ええ、ところで、おおそれさ、あんたの一座の中じゃそうなの。ええ、何とかいう、別嬪が一人居なさるそうじゃな。何とか言うたよ。あんた、知ってじゃろう。」
と言いかけて少し歩み寄りたり。その不快なる顔、垣の上にヌト出でて、あたかも梟首せられたるもののごとくに見ゆ。
「小稲ですか。