Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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てりはきょうげん

照葉狂言

泉 鏡花

Lesen Sie 照葉狂言 (てりはきょうげん) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.730 Zeichen · 100 Bildschirme

Aozora Bunko

四

を、こんなにしてしまってさ。そして心配をさせるんだから、皆私が悪いんだね、本当に、もうどうしたら可かろうね。」

太く激したるようなりき。さりとは思い懸けざりし。心も急きて、

「何だね、何も、そんな気で言ったんじゃあないんだのに。」

四

「いいえ、お前さんはきっと腹を立っておいでだよ。堪忍して下さい、よう後生だから。毎日々々果敢いことが有るけれど、お前さんの顔を見たり、ものをいうのさえ聞いてれば、何にも思わないで、私ゃ気がはずむんでね、ちっとも苦労はしないけれど、そりゃ私の、身勝手だった。御免なさいな。」

と身を顫わして涙を呑む。われはその膝おさえたり。

「姉さん、何が気に障りました。何だって、私がそんなこと思います。宿なしの、我ままものを、暑さ、寒さの思いもさせないで、風邪ひとつおひかせでない。お母さんに別れてから、内に居ちゃあ知らなんだ楽しいことも覚えさして下すった。伯母さんと居た時は、外へばかり出たかったに、姉さんとこう一所になってから、ちっとも楽屋の外のことは知らなくって済むようにして、こんなに育てておくれだもの、何が私に不足があるえ。そりゃお雪さんのことは……何だったから、だから、謝罪ったじゃあないか。