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Japanische Klassiker mit Furigana

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てりはきょうげん

照葉狂言

泉 鏡花

Lesen Sie 照葉狂言 (てりはきょうげん) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.730 Zeichen · 100 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「むこうでもそう云ったよ。小親によろしくッて。」

「何のこッたね。」

「それが、何だって、その養子がね、大層姉さんのことを、美い女だってね、云ってるそうだ。」

煙管を落して、火鉢の縁をおさえつつ、小親は新しくわが顔を瞻りぬ。

「いつか見物をしたんだろうね。」

小親はこれを聞きて笑を含み、

「貢さん、もう大抵分ったよ。道理でお前さんは妙な顔をしちゃあ、こないだッから私を見ていたんだわ。ああ、そしてお前さんはどう思います。」

「何をさ。」

「何をって、継母はお前さんに私となかが好いかッて聞いたろう。」

「そりゃ聞いたよ。今も話したように。」

「道理で。」

とまた独り頷きつつ、

「貢さん、そして何だろう、お前さんの口から、ものを私に頼んでくれと言やあしないかい。」

「ええ。」

「云ったろうね、ほほほ、解ってるよ、解ってるよ。」

とまた笑えり。

「独で承知をしてるのね、姉さん。」

「うっかりじゃあないわね、可いよ、まんざら知らない方じゃあなし、私も一度お目に懸って、優しそうな可い方だと思ってるもの。お雪さんがそんな酷いめに逢っていなさるんなら、可いよ、貢さん、お前さんにつけて、その位なことならばしてあげようや。