Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
は愈感想に止っているでしょうし。マアこれは一寸耳をこちらへ出して、ソコイラノ評論ヲ評論ト云イ得ルトハ思ッテ居リマセンガ、私ニハホントノ評論ヤソノ骨格ガワカッテイルカラケンソンスルノデス。というわけでしょう。
私には、どうも本当の評論をかくひとの頭の工合というか、ものの考えようというか、自分が持って生れていないものがあると思われます。
そこまで歴史的に綜合的に生れていないように思います。勿論それでもやってはゆくのですけれど。
いづみ子の消息かいた手紙、もう御覧になりましたでしょう? あの子には、あなたがうちの男の子にお会いになるより、会いにくいので、たよりばかりということになります。私ひとりで会ったり余りしようと思わない心持、おわかりになるでしょう? これは面白い微妙な気分ね。会わせたいという心持と、これとは決して同じでないところ。私は、はにかむのですもの。そうでしょう? そして、そこに彼女やその幼な馴染みにふさわしい美しさもあるようです。
こんなにして手紙かくとき、手頸のやけどが、薄赤い柔皮で、こわれていたくて、きっちりと袖口を手くびにまきつけて書いて居ります。