Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme

Aozora Bunko

私は、小市民的云々のこともあるけれど、それに加えて、そういう生活感情の面も重く感じます。そういうことからも生活が大切に扱われなければならない事情に私たちはおかれていると思うの、そうでしょう? 生活を大切にし愛してゆくということは具体的だから、その事情に従って、ひとには分らない要点が具体的に存在すると思います。それは全体から見れば一部のことだと云えるとしても、もしそのとびとびな一部ずつが燈台の役目をしているとすれば、その一部一部は、生活の日々の波の上にいつも光っていなければならないわけですものね。私はふざけて「あなたの雷」とも呼びますし、「かんしゃく」ともいうし、「こわいこわい目玉」ともいうけれど、それはもっと別な心持からの表現だわ。

「心の河」のこと、そうね。作者の生活と題材との関係という点からのみかたと、読者にとって今日何かかかわりのある題材ということとは、同じようで必しも同じでないという例ですね。

いくつか写して貰ってみて、結論として感じることは、昔の作品は何と昔の作品だろうという感慨です。「伸子」の最終が、本質的な発展ではないということをおっしゃったことがありました。