Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme
鵠沼だと電車(小田急)で、電話もかかり、いざ急用というとき安心だし、どうだろうと考えて居ります。いつか(二月十三日)一晩とまりに行ったとき、離れを見て来た話、一寸いたしましたろう? あすこどうだろうと考えます。国府津、たった一人は困るわ、誰かつれてゆくとこっちが又一人になって困るということになるし。鵠沼はただいくら位でおくのか。親切でもなさそうな宿でしたしね。あなたも御存知だし、国府津がもうすこし面倒くさくないといいけれど。うちで、散々「おかず何にしましょう」で、又それがくっついてまわるのは沢山というところもあるの。これまで私は東京をはなれたくない自分の心持の面だけ肯定していて、何とかやりくろうやりくろうとして居りましたが、こうして、あなたも力をつけて下さるとうれしいと思います。思い切って出かけて仕事する気になれて。「婦人作家」のすっかり原稿わたし、評論集の原稿わたし、必要な前がき後がき皆わたし、そんな仕事の間にゆく先をきめます。毎日五枚書くとして四百枚はマア三ヵ月ね。本年一杯ですね。
ふっと考えて、もしや今稲子さんのいる保田の二階、あとをかりようかとも思います。