Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme

Aozora Bunko

十年経ってこれだけ、この先の十年で、又その先の十年で、とそういう工合のものでしょう。商売は口さきのものです。それはよくなかったと思います。云うことと腹とのちがい、腹はどうか分らぬ、そのことがひょいひょいと頭をかすめるのでしょう。もうこれでこの話はうちきりよ、よくて?

今夜は仕事せず、この手紙だけで終りで休み。明日その翌日とやって、五日には又午後ゆけますでしょう。

『明日への精神』は再校が出て居ります。二十日頃には出来るのでしょう。金星堂のものろりのろりと。

『文芸』のは今度29枚で、大体二十枚ずつで十三回、間に四十枚ほどのがあるから二百五六十枚ですね。それに年表、索引がついたらすこしまとまった本になりましょう。早くまとめてわたすこと! 文芸評論をあつめる話、繁治さんの知人の本やという男、全く評価がないのよ、私がどういう作家かもしらないし、勿論かいたものよんでいないのだから、この間明舟町の引越しでちぢかまって、延期ですって。こういうのをばかというのよ。繁治さんやすうけ合いで自分でこまったかもしれないが、いい心持いたしませんでした。

どうか夜よくおやすみになるように。