Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 289.044 Zeichen · 575 Bildschirme

Aozora Bunko

十二月十二日

或はグチとタンカの交ったようなものでもあります。十一月二十日から十日間の表。甲一、乙一、丙八。(丙は十二時前後よ)十二月も八日迄甲一(きのう)、乙一、丙五、丁一。これでは落第ね。これから当分は甲、乙づくしにいたしましょう。すっかりそしてくたびれを直します、では明日ね。

十二月十二日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

十二月十二日  第八十三信

九日づけのお手紙、冒頭の用事は一昨日ときのうとで御返事出来たわけでした。

ところで、きょうは凄いのよ、朝の仕事の第一着がこうやって手紙かいているのですから。

きのうは『文学の進路』の校正をすっかり終って、月末から肩がつまるようだったのを吻っと体も心もくつろいだところへ、どうでしょう! 好ちゃんが実に実に珍しく訪ねて来ました。実に珍しくて。あなただってホホウとお思いになるでしょう? それもいかにもあの子らしい来ぶりなの。小さい豪傑のようなのですもの。アラまあ、と私は挨拶よりさきに体じゅう熱いようになってしまいました。

相変らず生気溌溂でね。さっぱりと美しくてね。

本当に進取の気象にあふれていて。あなたはお笑いになるかもしれないけれど、私は讚歎おく能わずなのです。